令和12年度(2030年度)までの社会資本整備・交通政策の羅針盤となる計画を策定
2026年(令和8年)1月16日、政府は「第6次社会資本整備重点計画」および「第3次交通政策基本計画」を閣議決定しました。人口減少やインフラの老朽化が深刻化する中、今後5年間(令和12年度まで)のインフラ整備と交通施策を「車の両輪」として一体的に推進していく方針が示されました。
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社会資本整備重点計画・交通政策基本計画とは
- 社会資本整備重点計画: 社会資本整備重点計画法に基づき、道路、河川、下水道、港湾、公園などの社会資本整備を戦略的・計画的に進めるための計画です。
- 交通政策基本計画: 交通政策基本法に基づき、人流・物流の活性化や地域交通の維持、交通インフラの安全性向上など、交通施策を総合的に推進するための計画です。
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今回の策定(見直し)のポイント
最大のポイントは、両計画の「一体的な策定と推進」です。これまでは個別に策定されてきましたが、今回は「人口減少という危機を好機に変え、一人ひとりが豊かさと安心を実感できる持続可能な活力ある経済・社会を実現」という共通のゴールを掲げ、施策の相乗効果を狙っています。
社会資本整備重点計画
キーワード:インフラマネジメントによる質的改善と高度化
- 持続可能な地域社会:まちづくり一体型老朽化対策
- 強靱な国土と経済:「事前防災」の加速化
- 基盤の強化:インフラDX、i-Construction 2.0
交通政策基本計画
キーワード:地域交通のリ・デザイン(再構築)
- 持続可能で安全・安心:老朽化対策の徹底
- 新技術の進化:自動運転、デジタルツイン活用
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メンテナンス分野の将来予測と流れ
今後、メンテナンス分野は「個別管理からエリア管理へ」という大きな転換期を迎えます。
- 「予防保全」への完全移行: 不具合の発生前に修繕するサイクルを徹底し、将来の維持管理・更新費を抑制。
- 広域・多分野でのマネジメント: 道路・水道・下水道など異なるインフラをまとめて管理する「地域インフラ群再生戦略マネジメント」の主流化。
- デジタル・AIによる「機械化」: ドローンやAI画像診断を用いた点検・判定の自動化が標準的な手法へ。
メンテナンス担当者にとって参考になるところ
現場の担当者が今後意識すべきキーワードとトレンドです。
■ 重要キーワード:
「インフラDX」「i-Construction 2.0」「地域インフラ群再生戦略マネジメント」「予防保全」「担い手3法」
■ 今後のトレンド:
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データの見える化と連携: 点検データのデジタル化により、インフラの「健康状態」をリアルタイムで把握。 -
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官民連携(PPP/PFI): 民間事業者のノウハウを活用した効率的な維持管理手法の導入。 -
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処遇改善と省力化: 最新技術導入による現場作業の削減と、働きやすさの向上。
プレス画像
画像出典: 国土交通省